「役者たちの修行日記」

2011年10月23日

記憶のメカニズム

加島博美でございます。

次回公演「死に顔ピース」は終末期医療のお話ですので、セリフの中に普段使い慣れない医療用語がたくさん出てきます。しかし、これらを素早く覚えるのは至難の業で、役者のみな様は大変苦労しております。

そこで、今日は記憶のお話を少し。

記憶には「短期記憶」「長期記憶」という二つの貯蔵庫があるのをごぞんじですか?

例えば、新しい情報が頭にインプットされたとします。その情報はまず短期記憶として蓄えられますが、短期記憶の貯蔵庫は一時的に情報を保存するだけで、しかも容量が小さいため、、数十秒も話をしている間にすぐに忘れてしまいます。

一方、長期記憶の貯蔵庫は膨大な量を保存でき、一度貯蔵されると容易に忘れることはありません。情報を長期的に保存し頭に定着させるためには、短期の貯蔵庫から長期の貯蔵庫に移す必要があるのです。

どうすれば長期記憶の貯蔵庫に移行させることができるのでしょう。

キーポイントは、「理解して覚える」ということ。「なるほど、だからこうなるのか」というように理屈で覚えた事柄は、長期保存庫に移って、忘れにくくなるのです。
それに対して、意味も分からず丸暗記したことは、たとえその場では覚えたつもりになっていても、長期保存庫に移行しないためすぐ忘れてしまいます。   
また、長期記憶の貯蔵庫にうまく移行させることができるかどうかは、記憶した後の行動にも影響を受けます。

ここでのキーポイントは、「睡眠」です。実は記憶した後に睡眠を取った方がよく覚えていることが 証明されています。「就寝前の10分か15分で暗記物を勉強し、十分に睡眠を取った後、翌朝5分で確認する」といった学習方法は非常に効果があると考えられいるのです。

なかなか台詞が覚えられない時は、「就寝前にセリフの練習をして、その後十分な睡眠をとり、翌朝もう一度セリフの確認をする」と早いペースでセリフが覚えられるかもしれません。

試してみる価値ありかも!?


写真は、大好きなアメリカンドラマ「Dr.HOUSE」です。主演はイギリスの俳優でコメディアンでもあるヒュー・ロリ−。
drhouse2.jpg
posted by sgy127 at 01:44| Comment(4) | TrackBack(0) | 稽古場日記
この記事へのコメント
加島博美 様
ご活躍の様子、何よりです。徳島野郎です。短期記憶、長期記憶、懐かしいコトバです。大学院生の頃シナプス可塑性の原理が判り始めた頃で、グルタミン酸受容体にはNMDA受容体、AMPA受容体、カイニン酸受容体があり、これに対して神経型一酸化窒素合成酵素がどうしたこうしたといったことを報告する英文原著論文と格闘していました。分からなくてもできなくても絶対に諦めないという人生哲学は芝居を通して勉強したように思います。11月18日(金)の舞台を観に上京します。長いブランクの後の芝居の稽古はいろいろと大変でしょうが頑張って下さい。
Posted by 徳島野郎 at 2011年10月24日 01:01
ありがとうございます。セリフは覚えてからが勝負ですもんね。
Posted by Hiromi at 2011年10月27日 14:10
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Posted by ミズノ ジョギングシューズ at 2013年11月13日 18:58
Posted by バーバリーブラックレーベル 撤退 at 2013年11月17日 12:20
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